2015年7月19日日曜日

15.07.19 鞍ヶ池公園

久々にしっかり晴れたので,長距離走ることに.
鞍ヶ池公園まで行ってきました.

実はもっと遠くまで行く予定でしたが,
道に迷ってしまい距離と時間を無駄にしてしまい,断念・・・.
しっかり下調べをしないといけませんね・・・.

普通に走れば50kmくらいの距離の鞍ヶ池に80kmかけてたどり着きました.
どんだけ遠回りしてるんだよ!

鞍ヶ池ではまずトヨタ鞍ヶ池記念館へ.
トヨタ鞍ヶ池記念館
豊田佐吉さんの発明した機織り機のレプリカが展示されていました.
実際に動くところを見させて頂きました.

明治29年に製作された「木鉄混製動力織機」と
大正13年に製作された「無停止杼換式豊田自動織機」
が展示されているのですが,残念ながら本日は動力織機のみの展示でした.
自動織機は佐吉さんと喜一郎さんで開発したそうです.
木鉄混製動力織機


明治時代当時,自動の織機は海外製のものしかなく,
しかも高価で手の届かないものだったそうです.
豊田の動力織機は手の届く価格を実現して作られたそうです.

大正時代に製作された自動織機はシャトル(杼:横糸を通す用具)が特徴的で
糸通しが簡単にできる構造(自動織機の代表的な特許の一つだそうです)となっており
作業者の負担軽減に一役買っていたそうです.
ちなみに当時糸通しは糸通しの穴に口をつけて吸って通す方法がとられていることもあり
不衛生だったそうです.

現在のトヨタは自動織機を海外に売り出した際,
当時再大手だったイギリスのプラット社の目にとまり,
プラット社に特許を譲渡したことで莫大な金額が入手でき,
その資金をもとに自動車を開発したことがはじまりだそうです.

海外の乗用車シボレーの分解・調査に始まり,
シリンダブロックの鋳造で苦悩しながら
自動車を作っていく様子がジオラマで再現されていました.

初の生産型乗用車のトヨダAA型乗用車や
初の本格的国産乗用車のトヨペットクラウンが展示されていました.
トヨダAA型乗用車

トヨペットクラウン(RS型)
クラッシックな雰囲気の自動車もいいなと感じました.

2009年ニュルブルクリンク24時間耐久レースに参戦したレーシングカーも展示されていました.
ボディーの6割がカーボンファイバーでできている様です.
よく見るとカーボンぽい質感の部分がありました.
LEXUS LF-A
ちなみにこの車,現社長の豊田章男社長もレースで乗っているそうです.

展示を見終わり,トヨタ社所蔵の絵画の展示も見てきました.
絵画の解説をされていたので,少しだけ聞いてきました.
解説付きで聞くと何事も違った観点で見れて面白いですね.

気温が高かった為,クーラーの効いた部屋で十分クールダウンできました.
夏場は意外と博物館とかを目的地にするといいかも.

公園内には豊田喜一郎さんの住居の復元が展示されており
外観だけですが見てきました.
こじんまりとしていますがいい雰囲気の住居です.うらやましい!
豊田喜一郎邸

ガレージの車(原付とトヨタオリジン)
他にも動物園や庭園などもありました.
なぜか,名鉄のもっとも古い車両(昭和10年から昭和58年まで運行)が展示されていました.
当初は名古屋ー岐阜間の特急として,
昭和23年に豊橋ー岐阜間がつながってからは普通列車として運行していたそうです.
名鉄電車 モ805,ク2313

車内の様子
走行距離:134.53km
平均速度:22.8km/h
次はしっかり走行ルートを確認していきたいです.

記念館で展示されていた,
豊田喜一郎さんの言葉や本人について語られた言葉に感動しました.

常に進んだものを用い,進んだモノを発明しよう
できるものだという前提にたって,最初はモノをつくれ,形をつくれ.
 理屈などは後で考えろ.

→こんな気持ちでモノづくりに携わりたいものです.
 きっとすごいものができるような気がします!

素直に受け入れなさい.
 すぐ技術者は言い訳をするからいけない.
 その意見を取り入れてすぐ対処しなさい.

→まだ自分が設計した製品が世の中に出たことがないので分かりませんが
 きっと自分も対応できない理由をまず言い訳してしまうと思います.
 まず,対処することが何よりも大事だと肝に銘じておきたいです.

他にも
「販売したトヨタ車の問題は自分たちで責任をとりなさい.
 そうすれば自分たちの製品の自信になる」
といった様な言葉もあり,
最近の自動車のリコール問題等含めて,
外注している部品のせいにするのではなく
その部品を採用した自分たちにも責任があることを肝に銘じて
リコールなどが起こらないように
開発段階でしっかり検討することが重要であることを改めて感じました.
またそこまで検討するのだから,製品に対しても自信につながる.
そのような取り組みを怠らないことが品質の高い製品になるのだと感じました.

目的地を変えた割にはいろいろと勉強にもなり充実した一日が過ごせました.