航空自衛隊 浜松広報館 エアパーク
航空自衛隊 浜松基地 浜松広報館 エアパーク |
屋外展示
①F-86F ブルーインパルス仕様 ②C-46 輸送機 ③H21B 救難ヘリコプター ④ナイキJ弾 発射機 ⑤F-104J 戦闘機 |
H21B 救難ヘリコプターはアメリカより供給され1960年から1967年まで活躍しました.
屋内展示
1F 航空自衛隊の「任務と活動・研究開発・航空機のメカニズム」について展示
研究開発:自衛隊でも研究・開発が行われており主に飛行試験を行っているそうです.
最新鋭戦闘機:F-2
F-2 |
1987年 日米で協力して研究開発することに
1996年 試作機完成
航空自衛隊の「飛行開発実験団」が基本飛行から火器管制装置確認試験を担当
2000年 10月に初飛行
米国製のF-16の改良版.
運動性能を上げる為,主翼面積を拡大
離陸性能を上げる為,尾翼面積を拡大
着陸性能を上げる為,ドラッグシュートを格納など
様々な改良がされています.
搭載可能兵器
・空対空ミサイル:
赤外線誘導方式 AIM-9,AAM-3
レーダー誘導方式 AIM-7,AAM-4
・空対艦ミサイル:ASM-1,ASM-2
・空対地誘導爆弾:500lbs
・誘導爆弾:GCS-1,JDAM,LJDAM
世界初の複眼レーダー搭載し空中と地上の目標を同時に捕捉できるそうです.
コクピット内にはアナログ計測器がなく,デジタル化されており
パイロットが必要な情報のみ表示され,パイロットの負担を軽減しているそうです.
(マルチ・ファンクション・ディスプレイ・システム MFDS)
F-16より大型化したことで重量が増える為,炭素繊維複合材で軽く
一体の部品で造られているそうです.
最新技術がしっかり使われていますね!
自衛隊の任務と活動
・航空輸送:航空支援集団が担当
航空基地へ人や物を届けたり,災害時の物資の輸送,
緊急時の外国からの邦人輸送,天皇陛下や外国からの国賓などの
要人の輸送も行っています.
・航空救難:航空救難団が担当
山岳や海上での遭難者の捜索や離島からの急患の輸送も行っています.
航空機エンジン
・ターボジェットエンジン:重さの割に出力が大きいが燃料消費が多く,騒音が大きい
ターボジェットエンジン |
②圧縮:圧縮機で大気圧の20~30倍に圧縮
③燃焼:燃料を噴射し空気を燃焼させ高温・高圧ガスに
④排気:ガスが排気口から噴出することで推力を得る
戦闘機の場合,更に大きな推力を得る為,アフターバーナーが付く
アフターバーナー:排気したガスに更に燃料を噴射し燃焼させ,さらに高い推力を得る.
燃料消費量が多い為,主に加速時に使用されるそうです.
・ターボファンエンジン:ターボジェットの前方にファン(羽根)をつけ
ファンがプロペラの役割をするため大推力・低燃料消費・静寂なエンジン
ターボファンエンジン |
②圧縮:圧縮機で吸い込んだ空気の一部を圧縮,
残りの空気はエンジン本体の周りを通って後方へ
③燃焼:圧縮した空気に燃料を噴射し燃焼,高温・高圧ガスへ
④排気:エンジンから排出される排ガスとエンジンの周りを通過した空気が推力に
ターボファンエンジンはコア(圧縮機,燃焼室,タービン)と
その外を通過する空気の比をバイパス比と呼び,
・高バイパス比:直径の大きいファンで推力を生み出し,900km/hの速度で効率よく働く
→旅客機用エンジン
・低バイパス比:直径の小さなファンを回転させるため,ファンを高速で回転させることが可能
マッハ0.9~1.8で効率よく働く
→戦闘機用エンジン
・将来のエンジン
戦闘機には高速性と機動性が重要
音速を超えた超音速,ステルス性能追及による熱対策や
低燃料消費,短距離離着陸が可能なエンジンが開発されているそうです.
自衛隊装備
機上装備:レーダーや計測機器,通信機器などが装備されています.
搭乗員装備:難燃製の飛行服や救急用品などを入れるサバイバルジャケット
パイロットは急激な遠心力から守るための耐G服や落下傘を身に着けています.
飛行服,耐G服JG-5とサバイバルジャケット 背負型落下傘JBA-18,強制開傘式背負型落下傘 |
救命浮船も装備されています.
F-2/F-15射出座席,T-4射出座席(中央) 救命胴衣LPU-T1改(右),乗客用救命胴衣MC-5型(左) 救命浮船(上) |
救命浮船JC-2B改,救命キット |
兵器
①空対空レーダー・ホーミング・ミサイルAIM-7E型スパロー
空対空赤外線・ホーミング・ミサイルAIM-9E型サイドワインダー
②80式空対艦誘導弾ASM-1 ③M-61機関銃 ④対空機関砲VADS(Vulcan Air Defense System)
⑤地対空ミサイル ペトリオット・システム
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その発射機などで構成され広い高度に対して多目標を同時に攻撃できる地上のシステム
パイロットの支援や敵を感知する為,地上での航空管制や
地上から基地や国を守るために様々な装備が基地には備わっています.
格納庫
自衛隊が所有する航空機が展示されています.
中には実際に操縦席に乗れるものもありました.
零戦52型
零戦52型 |
丸みを帯びた愛嬌さとずっしりとした力強さを感じる機体です.
個人的には好きな機体です.
①T-33A ジェット練習機 ②T-1A ジェット練習機 国産初のジェット機(エンジンはイギリス製)
③T-6 練習機 1938年ノースアメリカン社製がモデルの練習機
④T-34A 練習機 初級練習機.兵装も可能
⑤⑥DH-115 バンパイアと搭載エンジン
英国デ・ハビランド社製のバンパイア戦闘機を並列複座の練習機に改造
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T-2 超音速高等練習機 |
日本初の超音速機
曲芸飛行チーム「ブルーインパルス」としても活躍
純国産機ということで愛着がわきますね!
シャープな形状がかっこよくて好な機体です.
F-1支援戦闘機
F-1 支援戦闘機 |
F-1 コクピット |
S-62J 救難ヘリコプター V-107 救難ヘリコプター H-19 救難ヘリコプター |
H-19 救難ヘリコプターは三菱重工製で1957年から活躍し
1970年からS-62やV-107と交代
①F-104J 戦闘機と搭載エンジン 1953年からロッキード社で開発され1954年に初飛行
②F-104J搭載J-79エンジン高推力の軸流式ターボジェットエンジン
③F-86D 戦闘機 1957年から米軍より供給
④F-86F 戦闘機 三菱重工で改造され,ブルーインパルスとしても活躍
⑤F-86F搭載J-47 エンジン 軸流式ターボジェットエンジン
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①B-65 連絡機 ②T-28B 練習機 ③MU-2 救難捜索機 ④SVA-9 |
1979年に航空自衛隊へ移管
T-28B 練習機はノースアメリカ社が開発した前輪式レシプロ練習機
MU-2 救難捜索機は三菱重工が独自開発したMU-2を改造し
救難捜索に必要なドップラーレーザー等を装備
SVA-9は1920年にイタリアから訪日飛行が行われた機体。
同年にイタリア政府から日本陸軍に寄贈
走行距離:131.51km
巡航速度:23.9km/h
航空機が好きだったので,様々な航空機が見れて満足です!
これまで戦闘機をじっくり見る機会がなかったですが,
今回見学してみて戦闘機に少しハマったかもしれません.
速度と機動性を追及したシンプルな見た目とシャープな機能美.
それでいて最新の技術が余すことなく使われているなど魅力的です!
また機会があればいろいろな所へ見に行きたいですね!
地元の愛知県・岐阜県は航空宇宙産業が盛んですが,
今回見た中ではまだまだ純国産機は少なそう.
この地域の活性化のためにも航空機産業はもっと発展してほしいものです.
純国産の戦闘機や旅客機が飛び交う未来を楽しみにしたいですね!
今回は個人的に満足のいく写真が撮れず残念・・・.
もう少し勉強しようかな.