2015年4月19日日曜日

15.04.18 天竜浜名湖鉄道沿線,花桃の里

天竜浜名湖鉄道の文化財めぐりをしながら道の駅「花桃の里」までサイクリング.

まず,自宅の蒲郡に最も近い,三ヶ日駅を目指し,線路に沿って進みます.

三ヶ日駅
三ヶ日駅本屋

三ヶ日駅は駅屋が文化財に指定されており,木造建屋で玄関が突き出た形が特徴的です.

西気賀駅
西気賀駅本屋
こちらも木造建屋で,赤い洋瓦が特徴的です.
造り付けのベンチや木製の改札口が現存しています.
造り付けベンチと木製改札口
ここで,少し寄道.気賀の関所に寄りました.
気賀の関所

気賀駅
プラットホーム

金指駅
プラットホーム

宮口駅
宮口駅本屋

岩水寺駅
プラットホーム

ここで沿線を離れ,道の駅「花桃の里」へ.天竜川に沿って進みます.
川幅が広く,広大な景色が望めました.
船明ダム
途中,船明ダムに立ち寄りました.
迫力のある大きなダムでした.
世界最大級のローラーゲート(水門の一種)だそうです.

花桃の里には旧国鉄佐久間線の橋脚「夢のかけ橋」があり,向かう最中に全体を撮影.
奥に見える橋を目指します.

花桃の里に到着し,一休み.
名物の麦饅頭を頂きました.
名物 麦饅頭
固めの蒸しパンで粒あんを包んだようなおまんじゅうで
食べ応えもあり,おいしかったです.

いよいよ,目的の夢のかけ橋を渡ります.
夢のかけ橋
眼下の天竜川を含め,広大な景色.絶景です.

再度,天竜浜名湖鉄道の沿線を目指します.
本日最後の目的地は,天竜二俣駅です.

天竜二俣駅
天竜二俣駅本屋

天竜二俣駅は転車台が見どころですが,
見るためには見学ツアーに参加する必要がありました.
見学記念硬券

ツアー開始まで,一時間以上あったので駅に備え付けのお店で昼食.
浜松餃子を頂きました.
浜松餃子
キャベツが多いのかとてもあっさりした餃子でした.

近くの公園にはSLや電車が展示されていました.
SL(C58389)

展示車両(手前 赤:キハ20443,
奥 青:ナハネ20347)
いよいよ転車台見学ツアー開始.思ったより多くの人が参加していました.
まずは,天竜浜名湖鉄道の歴史から.
戦時中に,現在のJR東海道線の迂回路として設置されたそうです.
さらに,当時の列車は3から4両だったため,
比較的長いプラットホームが作られていますが
現在は多くて2両のため,必要な部分だけプラットフォームの高さを高くしており,
プラットホームに高さの異なる部分があるそうです.
プラットホーム
天竜二俣駅には貯水槽があり,この貯水槽は蒸気機関車の蒸気を生成するために使用する水を貯める目的で作られたようですが現在では洗車する際に使用しているそうです(この日は工事中でした).

いよいよ転車台へ
転車台
転車台に車両が乗ると回転を始めました.
写真左側に見える小さな箱状のものが転車台を動かす運転席.
下側に環状のレールが敷かれておりその上を移動することで回転する構造です.

当時の列車は運転席が一つしかなかったため,このような転車台で回転させて列車の向きを変える必要がありましたが,現在は前後2つの運転席があるため,
1回転する必要はないようです。
代わりに車両の入れ替え,線路の切替に使用されているそうです.

当初,この駅以外に豊橋駅,掛川駅にもあったそうですが,
現存しているのはこれだけです.
扇型車庫
整備工場
車両基地には,整備場もあり作業が行われていました.こちらの車両基地は扇型になっているのが特徴です.
更に,車両基地の奥には資料館があり,見学させてもらえました.

資料館には開通当初の貴重な資料が多くありました.
開通当時,整備に必要な工具はその場で作っていたようで,
当時使用されていた金属を溶かす炉や溶接機,グラインダー,
旋盤,ボール盤が展示されていました.
加熱炉

グラインダーと溶接機
ボール盤
旋盤













敷地内の建屋には当時のお風呂が残されていました.
風呂
これは,蒸気機関車の炭でまっくろになった体をすぐに洗えるように,
お風呂が設置されていたそうです.

天竜川を渡る電車
今回のサイクリングでは貴重な文化財を堪能でき,
さらにツアーで勉強をさせてもらい満足のいく1日になりました.

走行距離:171.59km
平均時速:22.6km/h

今回はゆっくりペースで走ってみました.いつも途中でハイペースにして,
最後はバテて失速というパターンが多かったのですが,
今回は最後までバテずに走り切れました.
バテずに走れると帰ってきてからの気分もいいものです.

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