前日の疲れと向かい風で，往路はきつかったです．
まずはスズキ歴史館へ．
予約制の為，前日に予約が必要でした．
スズキ本社工場
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| スズキ本社工場 |
スズキ歴史館
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| スズキ歴史館 |
入館するとレースで使用されたバイクが並んでいます．
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| レースバイク |
2階は車が完成するまでの流れが展示されています．
企画→デザイン→設計→実験→生産といった流れで様々な展示がありました．
デザインの展示では，車のデザイン・スケッチが展示されていました．
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| デザインの様子 |
クレイモデルを作成します．
1/5から1/3サイズの縮小モデルでデザインを絞り込み
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| スプリットモデル |
実物大の模型を作成するそうです．
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| 実物大クレイモデル |
クルマの外形などの線を描いてデザインを確認するようです．
インテリアモデルは実物大のモデルに人が乗り込んで
乗り心地や操作感を確認するそうです．
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| インテリアモデル |
開発では新型のサスペンションやアンダーボディ，車の内部構造，
車の図面が展示されていました．
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| 車の内部構造 |
走行実験
走行実験車で様々な路面や環境下で耐久や安全にかかわる試験を行っているそうです．
走行実験車
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| 走行実験車 |
速度・走行距離を測定するレーダー計測器がついています．
車内：ハンドル操作ロボットや市計測用のGPSがついています．
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| 走行実験車（後） |
開発後の試作車の展示がありました．
Kizashi（キザシ）の試作車：窓ガラスには開発に携わった社員の名前が記されています．
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| Kizashi 試作車 |
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| 窓に書かれたサイン |
REGINA（レジーナ）：第42回東京モーターショー2011に出展した車
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| REGINA |
軽自動車並みの車体重量720kgとCd値（空気抵抗係数）を10%以上向上．
これにより燃費32km/L以上，CO2排気量70g/km以下と
ガソリン車ながらハイブリットカー並みの性能を実現
生産
スズキの生産は「小少軽短美」．
小：無駄なスペースをなくしコンパクトな工場
少：省エネ，省コスト，無駄な工程を省く
軽：軽い小さな車づくり
美：整理整頓された安全で清潔な働きやすい環境
組立
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部品が常に作業者の手元に来るように工夫されています．
ラインを流れる車には部品情報が入ったICタグと仕様書がついており，
これらの情報をもとに組み立てている様です．
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| 組み立てラインの車 |
エンジンの組み立て
エンジン・サスペンション・ミッションが一体化した「エンジン・ミッション・サスペンションユニット」を
車体の下から手作業で取り付けます．
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| エンジン組み立ての様子 |
タイヤの組み立て
組み立てラインを流れるクルマの下を流れてきたタイヤを専用の機械で起こし
車体に差し込んで専用のレンチでセットして組立ます．
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| タイヤの組み立て |
シートの組付け
ラインを流れる車の間を通って，シートが作業者に供給され
横から差し込むように組付けます．
ドアの取付
作業の邪魔や傷を防止するために組み立てラインの最初にドアを取り外し
別ラインでドアにパワーウィンドーやカギを取り付けて組み立てラインに合流させます．
部品が付いたドアは非常に重いので機械の補助を受けて組み付けている様です．
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| ドアの取付の様子 |
最終検査
エンジンの排ガス成分の確認やヘッドライトの調整，
ネジ締めの確認を行っているそうです．
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最終検査の様子
車前面はライトの光軸を見る装置
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僕の勤めている会社のものづくりとはまた違っていていろいろと勉強になりました．
簡単にできそうな工夫も多く，ためになりました．
3階はスズキの創業から現在までの展示がされていました．
スズキはトヨタと同じく，織機からスタートしたそうです．
創業者の鈴木道雄氏が発明した織機が展示されていました．
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A46片側四挺杼（1955年代）
格子柄を織ることができる
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二輪車
自転車用補助エンジン：パワーフリーE2や原動機付のダイヤモンドフリーDFは
クラシックな雰囲気でとても魅力的です．
最近の自転車の補助装置は電動アシストになりますが，エンジンもいいと思うけどな・・・．
コレダCOになるとようやく現代の二輪車の面影が出てきます．
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| パワーフリー E2 (1952年) |
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| ダイヤモンドフリー DF (1953年) |
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コレダCO (1954年)
国産量産車として初めてスピードメータを装備
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セルペット (1960年)
左：MA-1 世界初の4速チェンジ，セルモータを装備
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スズキは自転車も手掛けていたんですね．
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| スズキサイクル |
スズライト
日本初の軽自動車．日本で初のFF(前エンジン・前輪駆動)方式採用車だそうです．
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| スズライト SS (1955年) |
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| スズライトキャリーFB (1961年) |
これが現在まで続くロングセラー商品キャリーの初期型です。
ＦＢ生産のために豊川工場が設立されたそうです。
フロンテ
スズライト フロンテTLA
1990年まで親しまれたスズキの乗用車「フロンテ」の名称を冠した軽自動車．
ボール型等速ジョイントの実用化に成功したそうです．
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| スズライト フロンテTLA (1962年)／スズライト フロンテFEA-2 (1965年) |
ジムニー
軽自動車初の四輪駆動車
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| ジムニー（LJ10）（1970年）／ジムニー（LJ20）（1972年） |
その他
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キャリィバン（L40V）万博電気自動車 (1970年)
日本万国博覧会（EXPO'70）で使用された電気自動車
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| フロンテ（1979年）／ジムニー（1981年）／マイティボ－イ（1983年）／カルタス（1984年）／アルト（1985年） |
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| ビターラ（エルトン・ジョンモデル） (1988年) |
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| Q-Concept |
昼食を食べて，次の目的地の浜松市楽器博物館へ．
浜松市楽器博物館
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| 浜松市楽器博物館 |
1階
アジアの楽器
豪華絢爛な楽器が多いのも特徴です．
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| サイン・ワイン（ミャンマー） |
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| ジャワ島のガムラン |
モンゴルの馬頭琴をはじめ，動物を模した楽器が多いです．
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| 韓国の楽器 |
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| ヴィーナ（インド） |
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| モンゴルの楽器 楽器の先端が動物の形 |
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| 馬頭琴 |
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| ミャンマーの楽器 |
もちろん日本の楽器も．
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| 日本の楽器 |
電子楽器
主にシンセサイザーやエレキギターが展示されていました．
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| 国産初のリズムマシン”ドンカマチック”／SM-20ステージマン |
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| 日本初のシンセサイザー |
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ヤマハ初のエレキ・ギター（1966年）
SG-3 / SG-7 / SG-12S（1995年・復刻モデル）
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GR-500
世界初のギター・シンセサイザー
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システム700
世界初の大型アナログ・シンセサイザー
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国産ピアノなどが展示されていました．
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国産オルガン
左から２つ目：大和オルガン 二号型
着物を着ている人が演奏するときに
裾がはだけるのを隠すための布がついている
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山葉平台ピアノ「ミジェット型」（1936年）
世界最小型グランドピアノ 創業50周年記念モデル
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スティー・ルパンの演奏（デモンストレーション）がされていました．
スティール・パンは日本で作れる職人さんは一人だけだそうです．
一つのドラムでいくつもの音階が出せます．
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| スティール・バンの実演 |
西洋の楽器
オーケストラ等でなじみの深い楽器が勢ぞろいです．
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| ヨーロッパの楽器 |
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デュオ・ピアノ
二重奏のためのピアノ
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ストロー・ヴァイオリン
ヴァイオリンに蓄音機の原理を応用
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オセアニア地域の島国では人や動物の形を模した楽器が多いです．
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| 水太鼓（パプアニューギニア） |
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| 泥太鼓（パプアニューギニア） |
鍵盤楽器
オルガン（パイプオルガン）
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| オルガン |
チェンバロ
鍵盤の先についたプレクトラム（鳥の羽や皮の爪）で弦をはじいて音を出す楽器
ギターに似た音色でした．
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| チェンバロ F.E.プランシェ2世（1765年） |
ピアノ
チェンバロを発展させ，大きな音が出るようにハンマーで弦をたたいて音を出します．
イタリアの楽器製作者「バルトロメオ・クリスフォリ」が考案．
考案時の名前「グラーヴェチェンバロ・コル・ピアノ・エ・フォルテ：
弱音と強音が出る大きなチェンバロ」
ピアノの音を鳴らす機構「アクション」にはいくつか種類があるそうです．
ウィーン式アクション：跳ね上げ式でタッチが軽やかなのが特徴
モーツァルト・ベートーヴェン・シューベルト・シューマンに愛されたそうです．
イギリス式アクション：ウィーン式に比べて力強い音が出せるそうです．
フランス式アクション：イギリス式に連打機能を追加．フランスのエラール社が考案
現代のピアノはフランス式のアクションを採用．
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| クリストフォリ・ピアノ（復元） |
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スクエアピアノ
グランドピアノより安価
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アップライトピアノ
コンパクトかつ省コスト
ピアノの普及につながった
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| 自動演奏ピアノ |
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ジラフ・ピアノ
グランドピアノのフレームを立てた構造
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世界の楽器を見てみると，アジア諸国や島国の楽器は
動物を模した楽器が多いのに対し，
ヨーロッパ諸国は音を鳴らす道具といった傾向が強いように感じました．
アジアやオセアニアなどの島国は儀式や祭りといった
神聖な行事に楽器を使うことが多い為，神聖な動物や象徴を楽器にしているのかな．
ヨーロッパは芸術として音楽が発展してきた為，
音を鳴らす道具として発展しているのかなと思います．
浜松城
せっかくなので立ち寄りました．
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| 天守閣と天守門 |
走行距離：129.69km
平均速度：24.0km/h
復路は追い風の影響か疲れをものともしない走りができました．
何度か潮見坂を登っていますが，今回はいつもより楽でした．
トレーニングの成果がでてきたカナ．
長文になるほど内容の濃い１日でした．
シルバーウィーク５日間で500km達成．
半期で総走行距離2000km達成です．
自転車漬けのシルバーウィークでした．
足が筋肉痛・・・．
階段がツライ・・・．
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