2016年4月24日日曜日

16.04.24 レトロでんしゃ館

今回は名古屋市にあるレトロでんしゃ館へ
ここは名古屋市交通局の博物館です.

レトロでんしゃ館

昭和49年まで使用されていた名古屋市の路面電車「名古屋市電」の車両や
最初の地下鉄が展示されています.

名古屋市交通局の歴史を簡単に
明治31年(1898年)に笹島ー県庁(現在の中区役所)間の路線でスタート
京都に次ぐ日本で二番目の電気鉄道です.

大正11年(1922年)名古屋市電気局(現在の名古屋市交通局)に経営が移り「市電」へ
昭和20年代,30年代は黄金期でしたが
その後,地下鉄や伊勢湾台風,バス・モータリゼーションにより利用客が減少
昭和49年(1974年)3月に市電は完全に廃止されました.
一方,昭和32年に東京・大阪に次ぐ日本で3番目に地下鉄を開業
現在も名古屋市の重要な交通機関として使用され続けています.

名古屋市交通局 市電1400型
市電1400型

内装
昭和12年に汎太平洋博覧会の乗客輸送用に製造された車両
昭和49年の市電廃止まで使用され続けた車両

名古屋市交通局 市電3000型
市電3000型

内装
昭和19年に製造された連接車
軍需工場への通勤客の通勤用に製造

名古屋市交通局 市電2000型
市電2000型

内装
昭和31年に製造
車輪にゴムを挿入したことで騒音・振動が少なく無音電車と呼ばれたそうです.

車輪のカットモデル
車輪のカットモデル
この技術はその後の地下鉄100型にも受け継がれています.

名古屋市交通局 地下鉄100型
地下鉄100型

内装
昭和32年の名古屋市営地下鉄開業時に名古屋ー栄町を走った車両
黄色い色は暗い地下をウィンザーイエロー(ナタネ色)で明るく走り抜けようと選定されたそうです.
東山線で使用された電車です.
現在の東山線のイメージカラーの黄色はここからきているんですかね.

3S(Safety 安全,Speedy 迅速,Silent 静寂)を設計方針として
不燃性・高加速性・騒音の低減に重点が置かれた設計がされているそうです.

この車両は冷房車に改造できず昭和63年に廃止されました.

地下鉄の工事:シールド工法
昔のシールド工法は円形シールド機の先を手掘りで掘り進めるものでした.
当時のシールド機は土砂崩れを防ぐためにひさしが付いた形状をしていました.
ちなみに日本では1960年の名古屋市営地下鉄の池下駅ー覚王山駅間の工事で
初めて使用されました.
現在は回転するカッターが付いたシールド機で土砂を回収しながら掘り進める方法が発達.
特に地下鉄の様な横に長いトンネルの場合には
2つのカッターを並べた複心円シールド機が使用されています.
シールドモニュメント
実際に地下鉄工事で使用されたシールド機の一部です.
下の方に移っている円弧上のコンクリートブロックは「セグメント」と呼び
シールドマシンの後ろでセグメントを組立ながらトンネルをつくります.

これからも名古屋の交通網として地下鉄や市バスを
安全に快適に運行してもらいたいたいですね!

走行距離:95.42km
巡航速度:24km/h
風も弱く,気温的にも走りやすかったです.

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