2019年8月19日月曜日

19.08.17 御殿場

今回は御殿場へ。
ずっと気になっていた和菓子の老舗 とらや の とらや工房へ。

とらや工房

葛饅頭とどらやき

とらや工房は第56・57代内閣総理大臣を務めた岸信介さんの邸宅にあります。

岸邸

1969年に吉田五十八氏の設計で建てられた近代数寄屋建築です。

まず、来客者が通されるのが玄関ホールです。
玄関ホール
アルミ製の簾や天井に塩化ビニルを使うなど当時の最先端の建材・技術を使ています。
また、応接間としても機能するように広く作られており、机・ソファーなどが置かれています。

玄関ホールとその先の和室の間は土間のように一段下がっており、同じ家の中で離れの様な演出がされています。現在はバリアフリー化で床を同じ高さに上げています。

玄関ホールと和室の間には書斎があります。机と棚は備え付けとなっています。
書斎

岸さんは茶道が好きだったようで、水室と茶室を兼ねた和室があります。
水室

和室
和室は6畳と8畳あり、両室の欄干を吹き抜けにすることで開放感を演出しています。
また欄干を吹き抜けにするために吊束を廃止した為、代わりに金属で補強しています。
和室より

玄関ホールの隣には居間があり、居間は板間となっており、絨毯が引かれています。
居間


岸さんは絨毯が好きだったようで、大きなペルシャ絨毯がひかれています。
ちなみにこの絨毯で普通の家が一軒買えるとか・・・。
照明には鋳造製の飾りがついており、重厚な雰囲気を演出しています。

居間の隣は食堂になっており、障子、ガラス戸は押し込み戸となっており、開放すると庭全体を写す額縁になるような演出がされています。

食堂の隣は厨房になっていますが、ここから先は岸家のプライベート空間になります。

厨房は使用人のみが使用する為、ほかの部屋と違って、ヒーターがむき出しなど雑な作りになっています。ただし、当時最新のシステムキッチンを完備していたり、居間とは鋼鉄の防火扉が設置されているなど最新技術がふんだんに使われています。
さらに、各部屋には呼び鈴のスイッチが設置されており、使用人を呼び出せるようになっています。ここで、各部屋の空調管理なども行っています。
階段室

その先は貴重品が保管されていた倉庫で、ここは日本銀行並みの防火扉を設置するなど高いセキュリティーとなっています。

庭園も歩いてみれました。
庭から

とらやのお菓子もおいしく、満足できました。

近くのアウトレットも次いで見てきました。

まだ時間があったので近くの秩父宮記念公園へ。
昭和天皇の弟にあたる秩父宮殿下が昭和16年から10年間過ごした別邸です。
森のエントランス

三峰窯
殿下は 陶芸が好きだったようで、こちらの窯でいくつも作品を作られています。

母屋

リビング
 戦時中も使用していた為、防空壕があります。


メモリアルガーデン
宮家の別邸ではありますが、岸邸に比べるととても質素です。
天気が良ければ富士山も見れるそうですが、曇っていて見れませんでした。残念・・・。

御殿場は少し標高が高い為か若干涼しかったです。特に今回行った岸邸、秩父宮邸は木漏れ日が気持ちよく涼しく感じました。避暑にはなったかな。

帰りに富士宮で焼きそばを食べて帰宅しました。

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